インスタグラムのロゴが変わった理由

一般的に、企業やWebサイトが顔ともいえるロゴやアイコンを変更することは、他者から大きな動きとして捉えられることが多いです。
現存する世界中の企業やWebサイトで創設時から一度もロゴおよびアイコンを変更せずに歩んできたところは非常に少なく、大抵は少なくとも一度は何らかの理由で変更を行っています。
2010年代半ばに急成長を見せたインスタグラムもロゴの変更を経験したサイトの一つであり、2016年4月にロゴのデザインを現行のものに刷新しています。

インスタグラムでは2011年から、当時トレンドとなっていた実物に似た質感や光沢、立体感などを細部にわたって再現することを目指したスキュアモーフィックデザインと呼ばれる手法を用いて描かれたカメラをロゴとして使用し続けてきました。
カメラがモチーフのデザインとなっているのは、インスタグラムが写真を他のユーザーと共有するためのスマートフォンアプリとしてスタートしていることに由来しています。
しかし、その後のアップデートで様々な新機能の追加と既存の機能の仕様変更があったことや、利用するユーザーの数が飛躍的に増えたことなどがありました。
その結果、運営チームがロゴの変更を決定する直前の段階では、既に写真共有サービスという枠をはみ出して成長をしていました。

インスタグラムの運営チームがロゴの変更を決めたのは上記のような背景からです。
インスタグラムがサービスとして更に進化していくためには写真共有サービスのイメージを取り去る必要があったことと、当時使用していたロゴがインスタグラムのコミュニティを適切に反映したものではなくなっていたことが理由です。

2016年4月から使用されている現行のロゴは、カメラをモチーフにすることは維持しながらも、近年のトレンドの流れであるフラットデザインを採用し、カラーグラデーションを施したシンプルなものになっています。
ロゴの変更とともにサービス内のデザインも刷新され、白い背景に黒い文字を基本とし、ログイン画面の背景はロゴと同じ配色のグラデーションが施されるようになりました。
インスタグラムのユーザーの多くは当初、このロゴとサービス内のデザインの大胆な刷新を戸惑いをもって受け止めていましたが、運営チームはストーリーやライブ機能、フェイスフィルター、フィードの非時系列化などといった機能追加や仕様変更を次々と実施し、さらに多くの新規ユーザーを獲得して今日に至っています。